Arturia「FX Collection 6」が登場|新エフェクト5つと、歌に使えそうなPitch SHIFTER-910

Arturia「FX Collection 6」が登場|新エフェクト5つと、歌に使えそうなPitch SHIFTER-910

Arturia(アートゥリア)のエフェクト集「FX Collection 6」が、2026年2月19日に発表されています(公式プレスリリースの日付)。公式は「39タイトルのエフェクトを集めた、オールインワンのエフェクトスイート」と紹介しています。この記事では、新しく加わった5つのエフェクトを中心に、公式の情報をもとに紹介します。

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。内容はメーカー公式ページの確認日(2026年10月5日)時点のものです。

Pitch SHIFTER-910の画面。Input、Shifter、中央のピッチ表示、Pitched Delay、Outputが並ぶ
画像:Arturia公式プレス素材より

目次

この記事の要点

  • FX Collection 6は、39種類のエフェクトが入った詰め合わせです。EQやコンプのような基本のエフェクトから、音を大きく変える創造的なエフェクトまで入っています。
  • 新しく入ったのは、Efx AMBIENT、Pitch SHIFTER-910、Bus TRANSIENT、Mix DRUMS、Tape J-37の5つです。公式のリリースでは、Efx AMBIENTとPitch SHIFTER-910が「新しいエフェクト」、残りの3つが「追加」と書き分けられています。
  • 歌に使えそうなのは、公式が「歌にも使える」と案内しているPitch SHIFTER-910と、音の質感を変えるEfx AMBIENTです。
  • 入っているエフェクトが違う「PRO」(39種類)と「INTRO」(6種類)の2つの版があります。
  • 134種類の新しいプリセットが、24のエフェクトに追加されています(メーカー公表)。

新しい5つのエフェクト

Pitch SHIFTER-910:歌にも使えるピッチシフター

公式は、ロックやインディーズの音楽を作る人が、歌、ギター、キーボード、パーカッションに、ざらついた質感、ハーモニー、空間を足すためのエフェクトと紹介しています。公式ページでは、伝説的なピッチプロセッサー(音の高さを変えるエフェクト)に、現代的な操作を加えたものと紹介されています。

  • ヴィンテージ(昔風)と、現代的な、2種類のピッチシフターのエンジンを持ちます。
  • 「ピッチシフト」と「ディレイ」の専用のセクションがあります。
  • 画面を「Advanced」に切り替えると、「Voice Mode」(Unison・Detune・Spread)と、ビブラート(Amount・Speed・Humaniser)の設定が出ます。

公式のリリース資料には、昔の定番の使い方として、同じ機材を2台、左と右に振り切って、少しずらして使う方法があり、Voice Modeの「dual mono」でそれが簡単にできる、と書かれています。歌以外にも使えるそうです。

Pitch SHIFTER-910のAdvancedの画面。上段にVoice ModeとVibratoの設定が表示されている
画像:Arturia公式プレス素材より

Efx AMBIENT:音の質感を変える、夢のようなエフェクト

公式は、「心に響くテクスチャー(質感)を作る」エフェクトで、6つのモードと、マクロ(まとめて動かすつまみ)を持つと説明しています。画面は「Tone」(音そのものを変える部分)と「Space」(空間の響き)の2つに分かれていて、2つのバランスを変えられます。Spaceを一番下げて、Toneだけを使うこともできます。

  • 6つのモード:画面には、Reflect、Woven、Siren、Organist、Codec、Sunkenが表示されています。
  • 中央のXYパッドを動かして、設定を探せます。工場出荷のプリセットでは、横がSpace、縦がToneです(メーカー公表)。録音しながら動かして、自動操作に使う使い方が紹介されています。
  • モードによって、ピッチ(音の高さ)を変えるエンジンが違います。Woven・Reflect・Sunkenは粒状(グラニュラー)、Codec・Siren・Organistは周波数の分析(FFT)を使う、と説明されています。

Efx AMBIENTのReflectモードの画面。左にTone、右にSpace、中央にMacroのつまみがある
画像:Arturia公式プレス素材より

Efx AMBIENTのCodecモードの画面。中央のXYパッドと、左右にToneとSpaceが表示されている
画像:Arturia公式プレス素材より

Efx AMBIENTのSunkenモードの画面。下段にFunctionのモジュレーションが表示されている
画像:Arturia公式プレス素材より

Bus TRANSIENT、Mix DRUMS、Tape J-37

  • Bus TRANSIENT:音の立ち上がり(アタック)と、伸び(サステイン)を調整する、トランジェントシェイパーです。周波数ごと・マルチバンドで調整でき、音の状態を見られる表示と、クリッピング・トーンの調整が入っています。公式は、ドラムを引き締めたり、ミックスに迫力を出したりする使い方を挙げています。
  • Mix DRUMS:ドラムの迫力と、聞こえる音量感を上げながら、ピークは保つエフェクトです。ミキシングエンジニアのEmre Ramazanoglu氏と作ったと説明されています。入力を自動で合わせる「Auto Set」ボタンがあります。
  • Tape J-37:Studer(ステューダー)のJ37というテープマシンをモデルにしたエフェクトです。4つの音色(カラー)があり、マスターに薄くテープの質感を足したり、バスや単体のトラックに入れて、ハーモニック・ディストーションをかけたりできると説明されています。

PROとINTRO:2つの版

公式ページによると、FX Collection 6には2つの版があります。

  • FX Collection 6 PRO:39種類のエフェクトが入った、フルの版です。プリセットは1,500以上、新しい5つのエフェクトが全部入っています。
  • FX Collection 6 INTRO:6種類のエフェクトに絞った入門の版です。プリセットは500以上、新しいエフェクトは1つ(Mix DRUMS)です。Rev PLATE-140、Efx FRAGMENTS、Mix DRUMS、Tape MELLO-FI、Efx MOTIONS、Delay TAPE-201が入っています。

どちらの版にも、持っている製品による優待(クロスグレード、アップデート)の案内が、公式ページにあります。条件と価格は、公式ページで確認してください。

宅録・歌ってみたでの使いどころ

ここからは、公式の説明をもとにした使いどころの例です。

  • 歌に、ざらついた質感や、ハモリのような厚みを足したいとき:Pitch SHIFTER-910は、公式が歌にも使えると案内しているエフェクトです。Voice Modeを使うと、少しずらした音を左右に広げられます。足しすぎると不自然になりやすいので、少しずつ試すのがよいかもしれません。
  • 歌の世界を、ふわっと包みたいとき:Efx AMBIENTは、音を別の質感に変えるエフェクトです。Spaceを下げて、Toneだけを使う使い方もあります。
  • オケのドラムを、引き締めたいとき:Bus TRANSIENTやMix DRUMSは、ドラムに向けて作られたエフェクトです。
  • 仕上げに、薄くテープの質感を足したいとき:Tape J-37は、マスターに薄く質感を足す使い方が紹介されています。

買う前に確認すること

  • 動作環境:公式のダウンロードページには、Macは「Mac OS 11.0以降」、Windowsは「Windows 10以降」と書かれています。プラグインの形式は、VSTとAudio Unitが案内されています。使っているDAWで読み込めるかは、公式ページで確認してください。
  • 版の選び方:欲しいエフェクトが、INTROの6つに入っているかを、公式の一覧で確かめてください。
  • 持っているエフェクトとの重なり:EQやコンプなど、基本のエフェクトは、すでに持っているものと重なることがあります。ジャンルごとの比較は、「リバーブ」「サチュレーション」「クリエイティブエフェクト」などの比較ページにまとめています。

公式ページ:Arturia「FX Collection 6」

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