iZotope「Tonal Balance Control 3」の新機能|歌のバランスを見るメーターと、基準の曲から作れるターゲット

iZotope「Tonal Balance Control 3」の新機能|歌のバランスを見るメーターと、基準の曲から作れるターゲット

iZotopeから、ミックスの仕上がりを確認するソフト「Tonal Balance Control 3」が出ています。基準にする曲やジャンルの目標と、自分のミックスを見比べて、音のバランスのズレを確かめるソフトです。この記事では、メーカー公式の情報をもとに、新しくなった点と、歌ってみたのミックスでの使いどころをまとめます。

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。内容はメーカー公式ページの確認日(2026年10月3日)時点のものです。

Tonal Balance Control 3の画面
画像:iZotope公式プレスキットより

目次

この記事の要点

  • Tonal Balance Controlは、基準にする音のバランスと、自分のミックスを見比べるソフトです。
  • 第3世代では、メーターが4つになりました(Tonal Balance・Vocal Balance・Dynamics・Stereo Width)。
  • 基準の曲から、自分用のターゲット(目標の形)を作れます。パソコン用の単体アプリと、DAWで使うプラグインの両方があります。
  • 見るだけでなく、内蔵のEQで、その場でバランスを直せます。

どんなソフト?

ミックスをしていると、「自分のミックスは、聴きなれた市販の曲と比べて、低い音が多すぎないか」「高い音が足りないのでは」といった迷いが出ます。Tonal Balance Controlは、その迷いを、画面で確かめるためのソフトです。基準にする音(ジャンルごとの目標や、自分で取り込んだ曲)のバランスを図に出し、自分のミックスが、そこからどれだけ外れているかを重ねて見せます。

公式の説明では、使い方は次の流れです。まず、比べる基準を選びます。次に、メーターで、自分のミックスの様子を見ます。最後に、内蔵のEQで、基準との差を縮めます。

第3世代で新しくなった点

メーターが4つになりました

公式ページでは、次の4つのメーターが紹介されています。

  • Tonal Balance:従来からある、音の帯域ごとのバランスを見るメーター。新しい「Leveled View」で、基準からのズレが見やすくなりました。
  • Vocal Balance:歌の大きさが、ちょうどよい位置に収まっているかを見るメーター。
  • Dynamics:音の勢いや迫力(強弱の幅)を見るメーター。
  • Stereo Width:音の広がり(包み込まれる感じ)を見るメーター。

基準の曲から、ターゲットを作れます

基準にする目標は、ソフトに入っているものから選ぶほかに、自分で作れます。

  • ターゲットライブラリ:30種類以上のジャンルとサブジャンルの目標が入っています。見直されています(公式の説明では「redesigned」)。
  • Capture(取り込み):DAWの中で、流れている音を取り込んで、新しい目標にできます。曲全体でも、ミックスの一部の音だけでも取り込めます。
  • 単体アプリ:新しい単体のパソコン用アプリで、SpotifyやYouTubeなど、好きな音源から目標を取り込めます。
  • Target Blender:ライブラリの中の2つの目標を混ぜて、自分用の目標を作れます。

内蔵のEQで、その場で直せます

新しい「Hybrid EQ」が入りました。固定の調整と、音に合わせて動く調整(ダイナミック)の両方が使えます。別のEQを開かずに、Tonal Balance Controlの画面の中で、基準との差を縮められます。また、同じiZotopeのOzone・Neutron・Nectarの中のEQとつなげて、さらに細かく直すこともできます。ターゲットを、それぞれのアシスタント機能に読み込ませる使い方もあります。

プラグインと単体アプリの両方があります

公式ページによると、Tonal Balance Control 3は、プラグインと単体アプリの両方で使えます。単体アプリで、音源から目標を作り、DAWの中では、プラグインで、ミックスを目標に近づけていく、という使い分けが想定されています。

歌ってみたのミックスでの使いどころ

ここからは、公式の機能の説明をもとにした、使いどころの例です。

  • 歌とオケのバランスが不安なとき:「Vocal Balance」は、歌の位置を見るメーターです。耳だけで決めた歌の大きさが、基準と比べてどうかを確かめる目安になるかもしれません。歌とオケのバランスの考え方は「歌ってみたの歌とオケのバランスの取り方」で解説しています。
  • 原曲に近い仕上がりにしたいとき:好きな曲を基準として取り込めば、低い音や高い音の量を、その曲と見比べられそうです。ただし、基準はあくまで参考です。曲ごとに、歌い方や編成が違うため、完全に合わせなくてもよいでしょう。
  • 書き出し前の最終確認:ミックスを終えたあとに、全体のバランスがおかしくないかを見る使い方もよさそうです。音量の確認は「歌ってみたの音量の基準」の解説もあわせてご覧ください。

買う前に確認すること

  • 対応するDAWや、プラグインの形式、パソコンの動作環境は、公式ページで確認してください。
  • 価格や、セールの有無、買い方は、時期によって変わります。公式ページで、最新の情報を確認してください。
  • 公式ページには、無料で試せるボタンがあります。購入前に、自分の環境で動くかを確かめられます。

公式ページ:iZotope「Tonal Balance Control 3」

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